住宅遺産トラスト関西イベント第2回見学会は、2月27日、安藤忠雄設計の「日本橋の家」でした。狭小住宅のため、先着順定員での見学でした。
 まず、当会理事、建築設計事務所主宰兼大阪市立大学都市研究プラザ特任講師の高岡伸一より日本橋の家のことからミナミ界隈ならではの建築よもやま話、所有者の金森さんからもお話を伺い、その後自由に見学をしていただきました。
 大阪ミナミは、古くは江戸時代から商売の中心地、道頓堀には芝居小屋も並んでいました。安藤忠雄のみならず建築家たちが大胆に腕をふるえる目立つ建築が求められるところです。そんな大阪ミナミの繁華街、小さな飲食店や商業ビルが混在する街に溶け込むように日本橋の家があります。間口3m弱、奥行き15mのきわめて細長い敷地、そんなタイトな条件を魅力に変える、安藤マジックが冴えている建物です。
 まっすぐ伸びる階段、暗い階段を登りきると思わぬ青空に迎えられ、狭さと広がりが出たり入ったり、図面ではわからないスケール感、空間体験、コンクリート打ちっ放しの皮膚感覚を直に感じながら、一層一層階ごとに、おもわず暮らしのひとこまを思い浮かべてしまう楽しい見学会でした。

日本橋の家_1

日本橋の家_2

日本橋の家_3

日本橋の家_4