岡本の洋館

住宅の情報

竣工 1923(大正12)
所在地 神戸市
敷地面積 1032.09㎡(312.2坪)
延床面積 約434.15㎡(131.33坪)
構造 木造一部鉄筋コンクリート造地上3階
設計 木子七郎
施工 清水組(現清水建設)

玄関付きの洋館で、保存状態が良く、主体部に大きな改造は認められない。著名な建築家による本格的な設計であることは、室内の細部意匠、外壁と天然スレート葺屋根の外部意匠、玄関の力強い造形意匠、トラス構造を熟知した洋風小屋組、などの諸点によく現れている。これだけの建築を再現する事は大変難しく、かつての邸宅計画を偲ぶ極めて貴重な歴史的・文化的資産といえる。

設計者

木子七郎(1874〜1955)
明治17年、明治期の和風建築の権威として知られる宮廷内省内匠寮技師・木子清敬の四男として生まれる。東京帝国大学卒業、大林組勤務の後、大阪を拠点に多彩な設計を手がける。とりわけ、妻・カツの父・新田長次郎の出身地である愛媛県に多くの名建築を残した。

所有者について

棟札により施主実業家稲畑二郎が大正11年に建築、設計木子七郎、棟梁清水組(現・清水建設)であることが判明した。その後、宮地汽船の貴賓館となる。さらに昭和40年頃に「岡本ガーデン」という名で分譲地化する計画が進んでいた時に、旧屋敷地の中枢であった洋館部分が現オーナーの父親所有となり、かつての屋敷景観が辛くも存続できた。